加齢と共に起こりやすいよく知られている病気に、血管の老化である動脈硬化があります。これは動脈の壁が厚くなることによって起きます。
 血管は血流によって常に傷ついています。体には、傷つくと自分で治そうとする働きがありますから、これも自動的に修復されるのですが、その修復を繰り返すうちに血管壁が少しずつ厚くなっていきます。

 そして、この修復能力も歳をとるにつれて低下しますから、修復するのに時間がかかるようになります。次に血液ですが、血液は血球と呼ばれる45%の細胞部分と、血漿と呼ばれる55%の液体部分から成り立ちます。
 血球には赤血球、白血球、血小板がありますが、それら内でもっとも量の多いのは赤血球です。