(提供:日本大学工学部 次世代工学技術研究センター)
 電気的な刺激を与えて過剰な運動をさせた時に、体内には活性酸素が大量に発生する。この活性酸素をプラウシオンの作用によって改善し得るか否かについて、マウスを使ってその有効性を検証。
電気刺激によるストレスを与えたマウスの筋細胞中に、活性酸素が多量に発生している様子がSOD分析で確認された。
マウスの脛の筋細胞
色の濃い部分が、活性酸素の発生している状態
マウスの筋肉細胞に発生した活性酸素は疲労の原因となるが、プラウシオンを使用したケージの中で飼育されたマウスは、活性酸素の減少が顕著に認められた。
 運動群におけるSOD1mRNA発現は、通常飼育時プラウシオン処理したマウス骨格筋では、処理していないマウス骨格筋に比べ、多くの筋線維及び筋衛星細胞においてSOD1mRNAの発現が多くなる傾向を示した。一方、安静群におけるマウスにおけるSOD1mRNA発現においては、活性酸素の除去に対しプラウシオンの影響は認められなかった。
 結果、プラウシオン処理は過剰に生産された活性酸素の除去に有効であり、逆に生理的現象により生じる活性酸素の除去に対しては、プラウシオンの影響は極めて低い。また遺伝子レベル(RNA)の分析でも明らかな効果が検証された。
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