よく夏バテというフレーズを耳にしますが、本当に夏になるとバテバテになるのでしょうか。
 夏バテの原因は、簡単に言えば暑さや強い陽射しといった環境ストレスによる体調の乱れだとされます。しかし、現代人には汗腺の減少傾向という、さらに夏バテしやすい要素があるようです。
 ヒトは暑くなると汗を出し、その汗が蒸発する時に熱を奪う「気化熱」作用によって体温を調節しています。この体温調節システムのカギを握る汗腺の数は、体の表面に300〜400万個あると言われています。
 しかし、そのうち実際に汗をかいて体温調節をしている汗腺(能動汗腺)は、一般的に表面にある汗腺の約半分。残り半分の汗腺は、普通はお休みしています。 しかも汗腺は、必要がなければどんどん退化していく性質があります。幼児期から冷暖房の効いた室内で生活し、汗をかく機会が少ないと能動汗腺の数もどんどん減少していくことになります。 日本のエアコン普及率は、今や200%超だそうです。小さい頃から冷暖房の効いた室内で生活している現代人は、能動汗腺の数が減少傾向にあるようです。
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