祝 シード権獲得!

当協会の橋本理事長がメンタル・ビルドアップ指導をしている梶川剛奨プロ!
’09 コカ・コーラ東海クラシックで2位フィニッシュ!!

1971年生まれの梶川は現在38歳。95年にプロ入りしましたが、いままでシード権を獲得したことはありません。
 チャレンジツアーでは過去に3勝を挙げ、2005 年には年間で2勝し翌06年のレギュラーツアー出場資格を掴んだんですが、交通事故で「むち打ち」症になって頸椎ヘルニアを患い、賞金ランク96位に終わりました。

漸く回復の兆しが見えたのは昨年の事。
 今季は昨年のクオリファイで54位に入りツアー出場資格を掴むと、「長嶋茂雄 INVITATIONAL セガサミーカップ」で7位タイに入っています。
「武(梶川プロの本名)、兼本がやったぜ」
 「行きましたねぇ。じゃ次は僕の番ですね」
 「そうだ、行くしかないねぇ」
 「やりましょう」
 で、7月の「セガサミーカップ」でも2位に食い込んでいましたが、ボードを見た瞬間にでガチガチ。気が付いたら7位。
 今回はどっちにしても最終組ですから、ボードがどうのこうの言っている暇はありません。

 で…土曜日の夜。
 「先生、2位です」
 「おぉ、若い連中と一緒なんだから、今回はもっと楽しめよ」
 「そぉっすね、石川と池田ですからね。」
 「そーだなぁ、じゃ、せいぜいPROUSIONを宣伝してくれよ」
 「ははは、やっときます」

日曜日の夜。
 「お疲れさまで~す」
 「お前、電話して来いよ。ドキドキで中継見てたぜ」
 「いやあ、他の人に電話したら、中継見てるから結果しゃべるな、後にしろって叱られちゃって」
 「はは、その気持ちも判るな。それにしても、良い試合だった」
 「ありがとうございます」
 「ノーボギーってのが良いな」
 「いやぁ、正直ガッチガチで、まともに身体が動かなかったスよ」
 「それにしたって大したもんだ。優勝は兎も角、良い試合してシード取れたしな」
 「そーですね。これで大分気持ちに余裕が出ますしね」

【毎日新聞 2009年10月5日 東京夕刊】から
 最終日最終組。今季3勝の石川遼、2勝の池田勇太の間に38歳ツアー未勝利で割って入った。「2人は時代を担うスター。僕の出番はない」と笑い飛ばしたが、どっこい18番まで並走する健闘だ。
 第1打を林に打ち込んだ池田を見て「2位には入れるかも」と頭をよぎり、グリーン中央に落とす安全策を選んだ。残った距離は15メートル。だが石川は直後にピンそば50センチにスーパーショット。「あれじゃしょうがないよね」
 プロ転向は14年前。優勝争いはおろか、生涯獲得賞金は昨年まで約1020万円でシード権獲得もない。自ら営業活動して中小企業5社の支援を得てツアー参戦。7月のセガサミーカップ第3ラウンドで2位タイになり最終組で優勝争いをした。結果は7位タイも約400万円獲得。セガサミーグループからの支援も取り付けた。
 「初優勝よりもシード権を欲しかった」。単独2位の賞金1200万円が加われば今季の獲得賞金は1700万円。今季は賞金1200万円弱の選手までシード権を獲得している。18番の安全策はやむを得ないか。
 単独2位に「一つの目標を達成できた」と笑顔。そして「優勝したかったですけど」とも加えた。無名ながら最後まで展開した優勝争い。成長に年齢は関係ないことを証明できた。
【鈴木英世】